お勤め、ご苦労様でした!
もうちょっと時間が経ってしまいましたが、アメリカNASAのスペースシャトルが、アトランティスのフライトを最後に、全機、退役しました。
初飛行は1981年4月。コロンビアが2人の飛行士を乗せて、地球軌道を2日間に渡って飛行し、エドワーズ空軍基地に無事帰還。
その後、2011年7月の最後のフライトまで、30年間の間に計135回のフライト任務をこなしました。
そもそも計画当初はスペースシャトル(宇宙往還機)の名が示す通り、高価なメインエンジンと主機体(オービター)を使い回す事により、コストダウンを狙ったのですが、オービターのメインテナンスに莫大な手間とコストが懸かり、コストダウンどころか逆に大幅な予算超過になってしまいました・・・。
さて、スペースシャトルと言えば、コロンビア、チャレンジャー、アトランティス、ディスカバリー、エンデバーの5機だというのは皆さんご存知(えっ!?知らない?)だと思いますが、実はもう1機居たんです。初号機、エンタープライズが。
初号機が完成した際、アメリカ国民の多くから、是非機体名を「エンタープライズ」にして欲しいという署名が届き、NASAもこれを聞き入れ、エンタープライズと名付けられました。
由来は「空母」ではなく、「スタートレック」に出てくる宇宙船です。こう言う所は洒落っ気がありますねぇ、アメリカ人は。
しかし、エンタープライズは一度も宇宙に行く事なく、大気圏内の滑空試験飛行に使われたのみでした・・・。
今までシャトルは数々の功績を残し、ハッブル宇宙望遠鏡やISSの建設資材、そして日本の「きぼう」モジュールもシャトルによって打ち上げられました。
シャトルが就役した事により、打ち上げた衛星の保守、点検作業が可能になり、ハッブル宇宙望遠鏡も幾度も補修作業を受けてます。
そして、何人もの日本人宇宙飛行士も乗り込みました。
しかし、そんな輝かしいシャトルの歴史にも、悲しい事故が有りました・・・。
1986年1月、チャレンジャー号が打ち上げ後に爆発を起こし、乗員全員が帰らぬ人に。
2003年2月、コロンビア号が大気圏再突入後に空中分解。やはり乗員全員が犠牲に・・・。
現存する3機でミッションをやりくりして来ましたが、老朽化と耐用性能、そしてコストの問題で今年7月、全機が退役したのでした。
当面、ISSへの人員輸送はロシアのソユーズが請け負い、物資はロシアのプログレスや日本のこうのとりが請け負う事になっています。
思い起こせば初飛行のコロンビア号。日本上空を通過する際、地上から太陽光の反射で見る事が出来、家の屋上から見上げた思い出が・・・。
一度はケープカナベラルに行って、生で打ち上げを見てみたかった・・・
種子島でも見れてませんが。
毎度、長文で失礼!!
byこ〜じぃ