太原好!(Taiyuan Hao)
中華文明発祥の地、黄河の支流が流れる山西省太原市に来ています。麺が名物らしく、刀削麺、宮廷麺、燕麺、包皮麺など、作り方や原料の違いによって136種類にもなるそうです。その中には両手で麺を引っ張り、空中で伸ばして細くする拉麺があります。これが日本のラーメンの語源ではないかと思いますが、こちらの拉麺は小麦粉だけ?なのでうどんに近いですね。もっと街中に麺屋があるのかと思って来ましたが、期待外れでした。
面喰いとしてはちょっと淋しいですね。
しかし、今回の中国ロケでは思いもしない体験をすることになりました。日本でも大きく報道されたように、12日に四川省で発生した大地震が1200Km離れた、ここ太原でも大きな揺れで感じられた事です。初めは近頃よくある足元のふらつきか?と思いましたが、どこからか地震だという声がしたので、やはりそうなのかと我に帰りました。ゆっくりとした大きな横揺れで、震度にしたら3強位が3分以上も続いたでしょうか。ある施設の表で撮影していたのですが、現地の人達はみな表に飛び出して来て、寄り添うようにかたまっていました。やはり人間は未知の出来事に遭遇すると人恋しくなる?ものなのですね。最初はみな驚いていましたが、被害が無いと判ると、この珍しい出来事をタネにお喋りが始まりました。太原は幸い被害がありませんでしたが、やはり震源の四川省のウェンチュアンの町は(日本では何と発音しているのでしょうか)日を追う事に被害の大きさが明らかになって来ていますね。昨日の新聞には13日の19時の時点で死亡1万2千人、行方不明1万6千人と出ていましたが、まだまだ増えそうな感じですね。被
害にあわれた家族の悲しみは地震大国日本の我々にとって他人事ではありません。温家宝首相が現地で陣頭指揮を取っていますが、親を亡くした子供を優しく慰め、励ましている姿には、プロパガンダの匂いを感じないわけではありませんが、やはり胸にグッと迫るものがあります。名は体を表すではないでしょうが、温さんの温かさがテレビ画面から伝わってきました。こちらでは盛んに献血や義援金を集める公共広告が流れています。通訳ガイドさんは既に給与から30元自動的に引かれ義援金に回されているそうです。意外に対応が早いですね。四川省は天府の国。日本の様に雨が多く、農作物には恵まれる気候が、被災者には二次被害となる可能性もあります。私もこちらにいるうちに何らかの援助をしたいと思っています。
Moonyman