幕張にて考えたこと。

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先日、国際放送機器展「Inter BEE」へ行ってきた。
3Dは鳴りをひそめ、4k、8kが幅をきかせていた。
情報量の肥大化とは逆に、カメラはコンパクト化の一途。
朝から晩までカメラを担ぐ仕事をする場合、
小型カメラにデメリットを感じるのは私だけではあるまい。
まさにハンディカム。腕で支えるのが基本構造だ。
カメラを担いで長時間保持し続けるには、バランスが肝。
大小ではない。身体とカメラとの重心バランス。
「肩で担ぐ」ではなく「手で持つ」スタイルとは。
例えば、2リットル水の入ったペットボトルを飲む直前、口元で静止する。
ふだん、そんな馬鹿な格好することもないだろうが。
4〜5分もすれば、疲れて腕が下がってくるに違いない。
要は小型カメラを長時間安定させるには、それなりの器具
が必要不可欠ということだ。
そういう事態を考慮した機器メーカーは極僅かだった。
別カテゴリーの、もはや二の次、三の次という印象。
不思議で仕方ない。
「コンパクトが良し」という風潮も時代の流れだ。
高画質欲を満たそうとする飽くなき戦いも必然だ。
でも、どのような条件下にあっても制作者の意図を考慮し、
正確にスイッチを入れ、適切にピントや、絞りを合わせる。
必要ならば、カメラを担いで走り回る。
過去も、未来も、これは変わらない。
考えなければならない。
Kenji
運搬、収納、コスト、そして高画質。メリットもあろう。