Viva! World Chanpionships!

何故か途中から文字化けしてしまったので改めて書き込んでいます。早速お知らせしてくださったブログの達人Mさん、いつも励ましのお言葉ありがとうございますだ。ブログといいながらも、長々としたレポートのようになってしまっておりますが、これからもよろしくお願いいたします。今度は大丈夫かなあ・・・
ここトレビゾに来てからは天気に恵まれています。オランダのオッスでは一日のうちに目まぐるしく天候が変わり、肌寒かったですが、ここは一日安定していて日射しも暖かく快適です。冬、北ヨーロッパの人達がイタリアやモナコ、ニースなどへ太陽を求めて避寒?するのもわかる気がします。たぶん、冬のヨーロッパはアルプスを挟んで北が日本海側、南が太平洋側のような気候なのではないでしょうか。ちょっと大雑把ですが・・・ トレビゾの気温はほぼ東京と同じくらいかと思われますが、レース本番の前日、ジュニア&ユースのレースの日には、朝、ホテル裏の青空駐車場に止めてあった車に霜が降りました。この時は「あ~ここも霜が降りる日があるんだ~」程度に思っていたのですが、実はこの霜がシクロクロスという競技を面白くする上で欠かせないスパイスであることがわかってきました。レース会場は街から北へ車で30分ほど行った湖に隣接した「Le Bandie sport center」というところ。会場へ行ってみると、当然、街よりも霜の量は多く、コース上も白く光っています。この霜がレースが始まる頃になると・・・ 気まぐれな勝利の女神に悪戯を働いて、思わぬ結
果をもたらす事になるようです。コースは一周約3,2km、アスファルトあり、芝あり、ダートありの混在した路面に、ストレート、ヘアピン、急斜面、階段などが組み合わされた複雑な構成になっています。そのコースを男子は60分、女子は40分を超える周回を最終周にしてゴールとするので、今回はおおよそ男子が9周、女子は5周というのが目安となります。終わってみれば短いその時間の中に人生の縮図が映るのはどのスポーツにもいえると思いますが、とりわけ単純な走る競技、マラソンや駅伝、ツール・ド・フランスなどに、色濃く反映しますね。このシクロクロスにもそれを感じさせる要素が盛りだくさんです。皆、一斉にスタートラインを飛び出し、自分の力を頼りに前進します。心の友は自転車、こいつと二人三脚です。走りやすいアスファルトのストレート、急転回しなければならない芝のヘアピンカーブ、ジグザグの土の登り道、霜でぬかるんだ下りカーブ。そうです!霜はレースが始まる頃には融けて、コースの所々にスリッピーな罠を仕掛けるのです。これが面白い!レースというミニ人生、見てるほうは気楽なもんです。そして難所の崖登り、躓きやすい階段なん
てのも現れます。こうした場所では自転車を肩に担いで登ったりします。ちなみに、シクロクロスは雨が降ろうが雪が降ろうが槍が降ろうが?天候にかかわり無く行われます。こうした悪路も走るのですから、相棒の自転車はだんだんタイヤ周りに泥が付き、走るのが重くなってきます。そこでピットに入り、もう一人の相棒Bに乗り換え、相棒Aは洗浄をしてリフレッシュさせます。ここにいる数人のピットクルーは選手を陰で支え、励ます、家族です。こうしてサポートを受けながら走り続けた集団も、やがてバラバラになりトップグループ、中団、下位と、それぞれの集団の中で競い合ってゴールを迎えます。歓喜の美酒を味わえるのはただ一人、残酷ですがこれが現実。そして、順位に拘らず、満足する者、落胆する者、皆、それぞれの思いを胸にレース会場を後にします。次のレース(人生)こそ、絶対にと・・・
どうですか? 興味が湧いてきましたか? 能書きはいいからMikaさんはどうだったかって? そうですね。今回の主役ですものね。それでは、ということで「百聞は一見に如かず」 結果を知りたい方は3/7(金)23:30~ BS-i 「銀輪の風」を是非ご覧ください。BSデジタルなので視れない方もいるかと思いますが、Yahoo動画にもアップするようなのでそちらでぜひぜひ。でも、数ヵ月後らしいのですが・・・ (^^;
ちょっとだけお話しすると、家族みんなでイタリアまで応援にきた甲斐もあって、結果は本人も納得のいくものだったようです。もっと詳しく知りたい方はイタリアのサイト?ですが以下をクリックしてみて下さい。うまくジャンプしないときはコピー&ペーストでね。
http://www.cxtreviso2008.com/iscriviti.asp?topmen=7&sottopmen=2&l=2
レース後、笑顔で「来年も出場するよー!」と元気に語っていたMikaさんに、ご両親の「親にとって子供はいつまでも子供」なのだという愛情あふれる複雑な笑顔?が印象的でした。最大のサポーターであり、スポンサーでもあるようですから・・・ 日の丸の旗を背負って応援していたお父さん、お母さん、お疲れ様でした。m(__)m
それにしても本場の観客は熱狂的です。歴史があるからでしょうね。第一回の World Chanpionships が始まったのが1950年だそうですから、私よりも大先輩です。競技が生まれたのはもっと古く、20世紀初頭のフランスらしいですから、100年以上の歴史があるわけです。その間、各国それぞれの衣装や鳴り物で、レースを肴に一杯やりながら、仲間と親交を温めつつ、応援するといったスタイルも歴史の一部になっているのだと、少々、羨ましく感じました。そんなシクロクロスの歴史を伝えてきた記者、カメラマンの数も半端ではありません。メディアセンターにはこれまた歴史を感じさせる年配の記者たちが、人差し指2本でノートPCと闘っていて、ちょっと意外でした。センター内には入れたてのエスプレッソが美女の笑顔とともにサービスされていて、さすがイタ~リア!どちらも美味でした!それとTV中継の規模にも驚かされましたね。いったいカメラは何台あったのでしょう? コースを全部廻ったわけではないので正確には分かりませんが、30台ではきかないと思います。SkycamやTowercam、階段横にはRadcamと特機もふんだんに使って、
ハイビジョンの迫力ある映像を提供しています。今回、この映像を使って、2/29(金)の「銀輪の風」で日本代表の辻浦選手がシクロクロスの解説をしますので、興味がわいた方はMikaさんの前にシクロクロスとは何ぞやと知るために如何でしょうか?
でも、やっぱりそれまで待てないという江戸っ子気質のアナタはココ!
http://www.cyclocrossontario.com/videos
YOU TUBEってすごいですね。何でもあるんですから・・・ 著作権はどうなっているのでしょう? 噂によるとYOU TUBEにアップされていたフィリピン人歌手はそれがきっかけでジャーニーのボーカルにスカウトされたとか。40代以上の方ならジャーニーを覚えている方も多いのでは? ジャーニーといっても井上順ではありませんよ、念の為。あっ、これも40代以上か・・・ いや、45以上???
Moonyman