アカルイミライ
この惑星にはエイガという娯楽があって、とても面白く興味があったのでガッコウというところに入りエイゾウの調査を始めた。
エイゾウはいくつもの分野に分かれ、またいくつもの役割に分かれ、それぞれがその役割をこなして仕上げて行き、ひとつの作品を作り上げる。
私はセンパイと言われる人からキャメラマンがいちばん異性にモテると進められその道に進むことにした・・・余談だがこの惑星の異性は異星人と呼ばれる事があるらしい。
後に私はカイシャという組織に入った。その中にもそれぞれの役割があって、紆余曲折がありながらもコミ二ュケーションを取りカイシャを支えあっている。
この惑星には国や地域というものから大小いくつもの組織や団体などがあり、人はそれぞれがどこかに属して いる。
そこには様々な対立や争いもある。歴史の違いや異なる文化、それぞれの考え方によるすれ違いを争いに勝つことで押さえつけようと怒りでぶつかり合い決着をつけようとする。
数年前、私の暮らす地域で大きな自然災害が起こり一瞬にして多くの犠牲者が出た。
その時、この惑星の人々は組織や団体の枠を超え様々なかたちで助け合い、手を取り合い心を一つにした。
そのエネルギーは膨れ上がり、この惑星で最も強く、そして私の好きなフジヤマやサクラよりも美しかった。
初めからこのエネルギーを有効に使い、手を取り合い助け合っていけば、無駄な対立や争いなど起こすことなく皆が幸せになれるのでは?と思うのだが、上手くは行かないようだ・・・
桜咲く満月の夜、私は調査を終え私の星に帰る予定だったのだが、延長を申し出た。
まだオーロラも見てないし、ケッコンという契約もしてみたい。何より皆で作り上げるアカルイミライというものを分かち合ってみたいから…
豊作