僕のアイデア

いわゆる゛デジ取材゛が多くなり、悪戦苦闘の日々。一般家庭では、大型画面のテレビが主流になる一方、我々カメラマンの苦悩、プレッシャーは半端ではない。その悩みのひとつに「フォーカス」がある。大画面での観賞に耐える素材を構築するなかで、ピントを合わせるという作業がある。いわゆる゛デジカメ゛でのピント合わせは困難を極めるし、失敗は許されない。そこで、その悩みを軽減するべく、こんな装置を考案し、作ってみた。スマホ程度のちいちゃい液晶画面で勝負するには、この方法しかない。題して『ちっちゃい画面でピントがあわせにくいのを、虫メガネで大きくして、ピントを合わせやすくする装置〓』わりと好評を頂いている。今まで4個売れた。私が現場で使用していると、当然興味をしめすカメラマンが多い。みんな同じ悩みを抱えている証拠だ。なので、欲しいとおっしゃる方には、せっせと作ってお分けしている。タダでというと、妙な気遣いが生まれると思い、材料費プラス、せっせと作ったで賞とし、次のアイデアの肥やしにさせていただいています。後日
、同胞のカメラマンたちに感想を聞くと「いいね」と言ってくださるし、一方では「もっと、あーしたほうがいい、こーしたほうがいいよ。」などご指摘もいただく。壊れたら自分で治して、なんなら改造して使ってるよ、などと聞くとうれしくて仕方ない。仕事はつらいことも多いけど、自分で作ったものが、少しでも役に立っていると思うと楽しい気分になり、明日からも元気に仕事ができそうな気がする、今日この頃だ。
by kenji