日本一の鍋焼きうどん

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 なだらかで平坦な道を、かれこれ1時間程歩いただろうか・・・
 
久しぶりに訪れた山道に徐々に体が慣れてくる。 
 
沢に出るとさらに空気が変わり、五感もフル回転してくる。
 
 木製の橋を渡りさらに沢沿いを歩くと、いつもの場所に2リットルの水の入ったペットボトルがならんでいる。
 

 今回の目的地である鍋割山荘では水場が近くに無い為、登山者がボランティアで水を運んでいる。 
 
 2本のペットボトルをザックに詰め込んだ。黒滝のマイナスイオンをたっぷり浴びると道は急な上り坂が続く・・・
 
 ゆっくりと楽しみながら、この山道でいちばん好きなブナ林に出た。
 
 初めて登った時からなぜか惹かれ、心が安らぐ場所である。フィトンチットなのかパワースポットなのか、日常では味わえない空気が確かにそこにある。

 
 気分よく一気にブナ林を抜けると後沢乗越の尾根に出る。ここからはずっと尾根沿いに登る。
 
  右には私がいちばんよく登る塔ノ岳の尾根が見える。離れて見ると、とても愛おしい道に思える。
 
 左手には富士山の頂が見えてきて、登るほどに徐々に裾野へと広がっていく。
 
 やっと目指す鍋割山の頂上が見えてきた。  
 

ペットボトルを山荘のダジャレ好きなおかみさんに渡し、歩荷記録を持つ(当時100 Kgを背負って登ったと言う)ご主人に、名物鍋焼きうどんを注文した。 
 
山道を運ばれてきた具材、日本一の山を見ながらのロケーション、この山に登ったものだけが味わえるこの幸せ、まさに日本一の鍋焼きうどん。
 
 この鍋焼きうどんを食べる為だけにこの山に登る・・・  
 

                                                              豊作

日本一の鍋焼きうどん” に対して5件のコメントがあります。

  1. kenji より:

    情景が目にうかびます。
    富士山が世界遺産になりまして、
    今後、ますます登山人口が増えますね。
    自然の楽しみかたを知っている、紳士な
    豊作さんのような方ばかりならいいのにな。
    と、思う今日このごろです。

  2. 豊作 より:

    いつもコメントありがとうございます。
    紳士ではないですけどね…
    一緒に行った富士登山思いだしました…
    韓国なう…

  3. kenji より:

    チョケッタ~!

  4. R-7 より:

    タイトルだけ見て「もしや!」と思いました。
    味、シチュエーション、景色、本当にどれをとっても日本一ですよね~。
    あれを食べるためだけに登る価値があると断言できます。
    私はしばらく行ってないので、今年の秋あたりまたいかがでしょうか。

  5. 豊作 より:

    コメントありがとうございます。
    いいですね~皆で行きたいデスネ…

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