胡同好!(フートンハオ)

胡同.jpg
楊さん一家.jpg

Ks,さんとは別の取材で北京に来ています。
大陸で緯度も高いので気温は東京の真冬ぐらいでしょうか。
毎日、快晴で青空が広がっていましたが、今日は朝からいきなりの雪。
北京は今日、初雪を観測しました。
今のところ、胡同(フートン)での撮影が多いのですが、この雪でインサート用の実景
が撮れなくなるのではと、ちょっとビクビクしています。
北京の胡同は現在、取り壊しや建て替えなどが進んでいて、一日歩くと靴は真っ白、
髪はゴワゴワといった状態になります。
胡同とはもともと元の時代のモンゴル語で「井戸」を意味する言葉を音訳したもの、
というのが定説らしく、現在は路地という意味だそうです。
多い時には4000余の胡同があったそうですが、改革開放とともに現在は急速に
姿を消しつつあります。
元の時代から続いた歴史ある情緒豊かな風景がなくなるのは残念ですね。
そうした中、鐘楼近くの胡同で生活する楊さん一家を取材することになりました。
小学5年生の娘チェンちゃんとの3人暮らし、お父さん、お母さんは2人で観光土産
の露店を開いています。決して豊かな生活とは言えませんが、そこには日本人が
どこかに忘れてきた向こう三軒両隣的な人情が残っています。
冗談好きなお父さん、四川出身の料理上手なお母さん、ウサギを飼うほど動物好きな
チェンちゃん、明るい家族を撮影しているとこちらも嬉しくなってきますね。
勉強は嫌いと言いながらも夜遅くまで宿題をしているチェンちゃんの姿を見ていると、
同世代の娘を持つ親としては複雑な気持ちになります。
早朝から夜更けまでお邪魔した上、夕飯までご馳走になるほど撮影に協力して
頂いた楊さん一家に感謝です。
本当に美味しい晩御飯でした。
四川料理のお店を持ちたいというお母さんの夢がかないますように!
                                          Moonyman
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