胡同好2
北京市街の雪はそれほど積らず、今日にはほとんど融けてしまいました。
雪の胡同を見たかったのですが、昨日は小学校の撮影だったので見ていません。
徐勇の写真集「胡同」にはとても美しい雪のフートンが何カットもあり、是非見てみたいと
思っていたので残念でなりません。また、次の機会に期待したいと思います。
12年前、「中国の写真家たち」という番組で徐勇さんを取材したことがあります。
彼はその時のインタビューで、多くの人に胡同の美しさを見てもらいたいので
リキシャで観光客を案内する会社を興したのだと言っていました。
数10台で始めた胡同リキシャ案内が外国人観光客にうけて、今やリキシャの数は
1,000台以上もあるそうです。もちろん、競合他社も含めての数だと思いますが、
一写真家のアイデアが観光客を増やして、胡同保存運動のきっかけになったことは
素晴らしいことだと思います。
江戸の面影などほとんどない東京からみたら羨ましい限りですね。
12年の間に経済発展が胡同にもたらしたものは、狭い路地に並ぶ自家用車と美しい壁に
かかるエアコンの室外機という、少々残念なものです。
しかし、生活の便利さを犠牲にしてまで昔のままの方がいいというわけにもいきませんよね。
現在は鐘楼からの時の鐘は鳴っていませんが、夕暮れ時の胡同に佇んでいると何故か懐かしい
空気感に脳内がタイムスリップしてしまいます。
まだ幼い頃、長屋暮らしだったことが影響しているのかもしれませんね。
20ほどの胡同が文化保護区として改修保護されていることで、家の構造が外から見えるように
なりました。次回はそのレポートをしたいと思います。
それでは晩安!(ワンアン・おやすみなさい!)