胡同好3
今日も楊さんの家で夕飯をご馳走になってしまいました。
お母さんの手料理に皆で「ハオチ~!」(美味しい)を連呼しながら時間がたつのも忘れるほどの
楽しいひと時でした。これもひとえに通訳の蘇(スー)さんの人柄によるものと思われます。
どんなに長時間になっても笑顔を絶やさず、丁寧に通訳する姿には頭が下がります。
今回のロケで楊さん一家とこれほど親密になれたのは間違いなく蘇さんの力によるものですね。
ね、チキラッチ! 謝々蘇屏!(スー・ピン)
別れ際、今までの感謝のしるしに成田で買ってきた光る目玉のオヤジをプレゼントしたところ、
チェンちゃんにバカウケして一同大爆笑、その声にお隣のおばさんが怒鳴り込んできたのも
胡同に暮らす中国人の互いに遠慮しない生活スタイルを垣間見れた気がしました。
確かに22時も過ぎていて、それまでも皆の大きな笑い声が響いていたのだと思います。
隣のおばちゃん、対不起(トゥイブッチー) ごめんなさい。
今回、こうした胡同の保存、修復をしている時期に来れたことで、家の構造や丸い曲線の屋根の
造りかたを知ることができました。外から見ると石のブロックだけで出来ているように見える
胡同の家ですが、実は骨組みは木の柱で出来ているのですね。
ちょっと意外な気がしませんか?
丸い屋根も3本の木の柱を2ヶ所で角度をつけて継いでいるようです。
丸い屋根は直線の屋根にはない、優しさや落ちつきを感じさせてくれますね。
日本ではお寺や城の屋根などが丸い曲線を描いていますが、胡同の屋根にはそれとはまた違う
独特の味があると思います。
少しでも多くの胡同が存続することを期待してやみません。
Moonyman