Viva! CICLO-CROSS

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自転車競技の「シクロクロス」の取材でオランダに来ました。日本ではあまり聞き慣れない競技ですが、冬のヨーロッパでは人気スポーツの一つだそうです。オランダの男性とご結婚されて、オッスという街に住んでいる Mrs.Mika Ogishima さんにイタリアのトレビゾで行われるレースまで密着します。一男一女に恵まれ、育児をしながら冬のシーズン、シクロクロスのレースに出場しているのだそうです。成田からJAL411便でアムステルダムまで約12時間、久しぶりの長距離飛行です。離陸後、北北西に進路をとり、ハバロフスク上空を通過して、眼下が一面真っ白の凍土になった頃、東の水平線から満月?が昇って来ました。反対の西の空にはまだ真っ赤な太陽が残っています。上空10,000mで見る月は凛とした姿でとても美しく、神秘的でしばし見入ってしまいました。その上、JAL SKY MUSIC から夏川りみが歌う中島みゆきの「時代」が流れて来たからたまりません。
♪だからどんなに悲しくて 涙も涸れはてて もう二度と笑顔には なれそうもないけど~
歳をとると固くなるのは頭だけで、それ以外は全て緩んでくるようで、涙腺も例外ではありません。
♪あんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ そんな時代もあったねと いつか笑える日が来るわ だから・・・
透んだ歌声にだんだん月が二重三重に見えてきました。(>_<) 徳永英明も同じ曲をカバーして売れていますが、りみちゃんのアルバム「歌さがし」もいいですよ。全部カバー曲でどれもオススメです。SKY CINEMA はピーター・オトゥール主演の「ヴィーナス」を観ました。歳の差、50才位の老いらくの恋を描いた映画で、「怒っちゃいけない、来た道だ。笑っちゃいけない、行く道だ」という格言がありますが、男としては微笑ましくも哀しい映画でした。ひとつ凄いと思ったのは、絶望している表情のアップがあるのですが、目の瞳孔が限りなく閉じているのです。外の明るい所であれば当然ですが、暗い部屋の中でのカットなので驚きました。瞳孔は意識して動かせない器官でしょうから、生きる望みを失なった役になりきってActしていたピーター・オトゥールには本当に脱帽です。お爺ちゃんになっても「アラビアのロレンス」の時のように、こめかみに掛かる前髪が健在なのも微笑ましくていいですね。 この映画は中年以上の方にオススメです。(^_^;) というわけで、機上はとても快適だったこともあり、あまり睡眠をとらずに来てしまい、時差ボケで全然眠れませ~ん!これからディレクターと二人、お互い拙い英語をトゥギャザーしながらの珍道中、さてさて、どんなトラブリューな旅になりますやら・・・ Moonyman