Viva? Carbonara・・・

イタリアに来て初めてオランダがイタリア語でもOlandaと言うことを知りました。英語ではNetherland、自国オランダではHollandですから、国名や都市名の呼び方は国によって違うので混乱しますね。ヴェネチアもアリタリア航空の機内誌なのにブリュッセル発だったからかVeniceと表記されていました。ひょっとしてイタリア以外ではベニスで通っているのでしょうか?北京をPekinというのは日本だけ?東京をDonjinと発音するのも中国だけ?かもしれません。そもそも日本の名称でさへ、マルコ・ポーロさんの「夢の島ジパング」に始まり、いまやジャパン、ジャポン、ヤパン、ヤポン、リーベンと知っているものだけでもこんなにあるのですから、世界中でどう呼ばれているのかは想像も出来ませんね。
そんな言葉たちが明治維新の開国で様々な国から洪水の如くに押し寄せて来たのですから、現代に生きる我々がいま使われている外来語を全て英語と錯覚してしまうのも仕方ないことですよね。数少ないVocabularyで一生懸命に英会話しようとした時、知らず知らずのうちにオランダ語やポルトガル語、和製英語が混じって、相手に(?_?)な顔をされたことが何回かあります。そうした経験はあなたもaren't you?
トレビゾの街を徘徊していると、目に入ってくる看板の文字がオランダの時よりも目に馴染んでいます。RistoranteやTrattoria、Pizzeriaなど、イタ飯好きな日本人には見慣れているせいかも知れません。私たちは知らないうちにイタリアからの外来語も使っているのですね。マフィア、トトカルチョ、プリマドンナ、ブラボーなどなど、フランス語や英語を通して自然と日本に根付いています。言葉も人と同じように世界中で交流、交配?しているということでしょうか。(^_^;
さて、お腹も空いてきたのでホテルに近い大衆的なPizzeriaの一軒に入りました。勿論、ピザ屋なのでピザの種類は数え切れないほどあったのですが、ここにやっとお目当ての Spaghetti alla carbonara がメニューにあったのでさっそく注文してみました。イタリアに行けばいつでも食べられるものと思っていたのは浅はかで、トレビゾの街では5軒廻った中でメニューに載っているのはここだけでした。この地方の料理ではないのかもしれませんね。出てきたカルボナーラに添えてあったパルメジャーノを山盛りにかけて、期待に胸膨らませ口へ運んでみると、・・・ ん?? なんかしょっぱい! パスタを茹でるお湯の塩分が濃いせいか麺が塩辛くて、パルメジャーノもただの粉チーズ? 本場イタリアとはいえ、所詮、ピザ屋。過剰な期待をした私が愚かだったということでしょうか。でも、値段は12ユーロもしたんですよ。日本円にしたら約1900円です。大好きな料理だけに辛口評論になってしまいました。ピザのほうが少し安くて7~10ユーロで大きさは30㎝以上、種類も30種以上あったのではないかと思います。食事に関してはどこに
行ってもイタ飯好きな日本人には問題ないと思いますが、総じて料理の値段は日本よりも割高感があります。リラからユーロに統一した影響が出ているのかもしれません。ホテルは4ッ星のシングルですがとても快適で、ネット予約の値段が60ユーロだそうですから、慎ましく飲んで食べて最低でも20ユーロは掛かる食事代はやはり割高ですよね。私にとってはたらふく食べても1000円でたっぷりお釣りのくる笹塚「ロビン」の大盛カルボナーラがイチバンデ~ス!
Moonyman